バイアグラと車の運転について
風邪薬に代表されるように、薬の服用は眠気やだるさなど様々な副作用を引き起こすことがありますが、バイアグラには光に敏感になる、見るものが青みがかる、眼球が充血するなど視覚への副作用が出ることがあります。これは服用した人の1〜2%というごく少数の人だけなのですが、勃起障害に悩まされている日本人男性が1000万人もいることを考えれば、その人たちが全員バイアグラを服用していたして、日本国内で10万人〜20万人もの人にこの副作用が起こっているということになります。
* バイアクラは誰もが副作用を引き起こすわけではない
そう考えるとたかが1、2%くらいとは言ってられなくなりますよね。バイアグラの効果持続時間は5時間にも及ぶので、目的の性行為を済ましたからといってもその効果がすぐに消えるわけではありません。ですから、その後に通常の生活に戻らなければならないことも考えられるので、バイアグラによる視覚変調の副作用を自覚した場合には、チャンとした対応が必要になってくるのです。
車の運転はOK?
視覚変調のバイアグラ副作用が出た場合に最も心配しなければならないのは車の運転です。車の運転は視覚に頼るところが多いので、ほんの少しの視覚変調だといっても運転に何らかの障害が出ることが予測されます。それが重大な事故を引き起こす原因となることも考えられるので、視覚変調の視覚症状がある人は車の運転を控えたほうがいいでしょう。アメリカの連邦航空行政局では航空会社に対して、バイアグラ服用のパイロットには服用後6時間の操縦を禁止する旨の要請を出しています。それほどバイアグラによる視覚変調が引き起こす影響を懸念しているということなのです。
特に夜間の運転は厳禁
夜になると信号の色や対向車のヘッドライトなどが目立つようになります。皆さんも体験したことがあるかと思いますが、対向車のヘッドライトがアップになっていて全く視界がなくなることってありますよね。これはヘッドライトが眩しすぎることによって視界がさえぎられるのですが、光が敏感になるという副作用が出ている人は、対向車全てがこれと同じ状態になることも考えられるのです。そう考えると視覚のない中で運転することになるので、どんなに危険なことなのか想像が付きますよね。
他にも信号の色が認識しづらくなることも考えられ、色覚異常などの既存の視覚障害を持つ人は特に注意が必要になってきます。夜にホテルを利用して性行為に及ぶことは往々にしてあるので、帰りに車の運転をする機会は避けられないことも多いはずです。自覚症状のある人は、くれぐれも自家用車でなく他の手段を利用するように心掛けてくださいね。
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